オフ会参加に沖縄まで行ってきた
5月2日、沖縄県那覇市で開かれた沖縄オフ会に参加してきました。今回は、出発してからオフ会に参加して帰ってくるまでの様子を綴りたいと思います。
沖縄オフ会への旅は成田空港から始まりました。今回取った航空券は、LCC(格安航空会社)の一つ、ジェットスターの一番早い沖縄行きの便。成田空港第3旅客ターミナルからの出発です。第二ターミナルのカプセルホテルをチェックアウトし、第三ターミナルへ向かいます。5月とはいえ、早朝はまだ肌寒いです。
第三ターミナルは600〜700メートルくらい離れているので、歩くと10分くらいかかりそう……と思っていたら、目の前に無料のシャトルバスが。これに乗ったところ、5分くらいで到着しました。そうして第三ターミナルの建物に入ったわけですが……話には聞いていましたが、金属製の屋根、ダクトと骨組みがむき出しの天井、コンクリート打ちっ放しの壁、暗めの照明……普通の空港とずいぶん雰囲気が違います。LCCは少しでも安くするためにいろいろな工夫をしているということですが、こんな風にターミナルビルを簡素なつくりにするのもその一つなのでしょうか。ただ、お店は充実しているのでお土産や食事には困らないと思います。
チェックインはウェブ上で済ませていたので、直接手荷物検査の保安検査場へ。朝早い時間なのに、けっこうな人が並んでいました。沖縄以外に福岡や広島、札幌への便もあるので、それに乗る人達なのでしょう。保安検査場を抜けた後長い廊下を歩き、搭乗口に着きました。窓越しに、ジェットスターのロゴをあしらった銀色の機体が見えます。エアバスA320といって、ちょっと小ぶりの機体です。ジェットスターのようなLCCは、使用機材をこの機種に統一しているようです。
搭乗開始の案内の後機内に乗り込みます。私は前方窓側の座席を取りました。向こうに着いてから早く降りられること、窓に翼がかからないこと、前の座席との間隔が少し広いことが理由です。その後、定刻どおりに成田を離陸しました。那覇まで2時間55分の空の旅が始まります。
窓からは、遠ざかってゆく成田空港と成田の町並み、霞ヶ浦、九十九里浜などが一望できました。線路の上を走る電車の姿も。いつもは大きく感じられる電車も、空からだととても小さく見えます。しばらくすると飛行機は海の上に出て、窓の下は青一色になりました。伊豆諸島の島が見えた以外は、沖縄まで海の上です。
3時間というのは結構乗り手があります。新幹線だと、東京から姫路へ行くのと同じくらいの時間でしょう。その間は持ち込んだ本や機内誌を読んで過ごします。
やがて飛行機は高度を下げ始め、窓の外からは沖縄本島が見えるようになります。もうすぐ沖縄……と思いきや、那覇空港の滑走路上に異物が見つかったたので着陸が遅れるとのアナウンスが。しかし15分遅れで済むとのこと。オフ会の会場に着くのも余り遅れずに済むでしょう。
10時過ぎ、定刻より少し遅れましたが那覇空港に着陸。那覇空港は自衛隊との共用になっていて、陸海空各自衛隊の航空機が翼を休めていました*1。
タラップを降りてランプバスに乗ろうとしたときに機体を振り返ると、早速給油が始まっていました。このまま成田までとんぼ返りするのでしょうか。
空港ターミナルビルから外へ……沖縄です! 空模様は曇り気味ですが、それでもターミナルビル前に植えてあるやしの木と、なんとなく本州とは違う感じのする空気が、南の島に来たのだということを実感させます。
空港のすぐ隣にあるゆいレール那覇空港駅から、オフ会会場の最寄り駅へ向かいます。ゆいレールは沖縄都市モノレールの愛称で、れっきとした鉄道の仲間です。ゆいレールができたことで、沖縄も鉄道のない県ではなくなりました。
券売機で切符を買うと……切符にはQRコードらしき模様が印刷されています。これを改札のカードリーダーにかざして乗り込みます。これは驚きました。ホームには、2両編成のかわいらしい車両がちょこんと停車しています。窓は大きく、運転席真後ろの座席からは前面展望も楽しめます。
乗り込んだ後ほどなく発車。ゆいレールの窓から那覇の町並みを見ていると、高い建物がないことに気づきました。後で知りましたが、那覇空港の周りは建物の高さに制限がかけられているそうです。
また那覇の中心部に近づくと、建物の間を縫って走るようになり、カーブが多くなります。近くには那覇バスターミナルがあるはずなのですが、どうも工事中のようです。そうこうするうちに旭橋駅に着きました。
駅を降りてからゆいレールの線路を見上げると、あることに気づきました。歩道の上に遠慮がちに橋脚を立て、その上に線路を作っているのです。
モノレールや新交通システムは幹線道路の上に線路を作ることが多い気がしますし、ゆいレールも途中まではそのようにしていたのですが、そうしないのには何か理由があるのでしょうか。
ともあれ、旭橋から会場までは歩いて数分。いよいよ、沖縄オフの会場に到着です!
11時頃 沖縄オフ会会場
場所は表通りから少し奥に入った沖縄県青年会館です。宿泊もできるようになっていて、フロントにその旨の案内がありました。トミーウォーカーのオフ会に参加する旨を告げて、会場へ続く階段を上ります。
扉の前まで来ると、中からにぎやかな話し声が……これは思ったよりたくさんの人が来ているのでしょうか? 中へ入ると、会場である小さな会議室は人でいっぱいでした。来るまでは、一般参加者は私一人かもしれないと覚悟していましたが、杞憂に終わったようです。13名の一般参加者が。うち地元の方は4名ということなので、9名は私と同じように遠征してきたということになります。強者ですね。
スタッフはトミーウォーカーのうえむら社長とはしもと氏、幾夜緋琉MS……幾夜MS、今年も全会場制覇ということは沖縄も対象ですよね……お疲れ様です。
まずはうえむら社長に挨拶。うえむら社長は、私の背後が11年前に話したこと(後述)を覚えてくださっていました。その後参加者の方々と交流。ルートビアという飲み物をいただきました。……味はコーラですが、ものすごい湿布の匂いとセットになったような感じの飲み物です。でもまずいわけではありません。
会場前の自動販売機でシークワーサーの炭酸飲料を売っていたので、購入。こちらはすっきりとした味でした。
お昼の時間になったので、会場下のレストランでお昼にしました。せっかくなので沖縄にちなんだものが食べたいと思っていたところ、ソーキそばがあったので注文しました。煮込んで甘辛く味付けした豚が入っていますが、後で軟骨まで食べられることに気がつきました。残さず食べて、ソーキそばを味わいました。
午後からはニコニコ生放送を行い、今後についての告知や質問会の様子を放送していました。その様子についてはまとめてくださっている方がいるので、こちらをご覧ください。
【忙しい人のための】TWゴールデンウイーク沖縄オフ ニコ生ダイジェスト
http://ch.nicovideo.jp/petesu/blomaga/ar1263708
ニコニコ生放送以外の時間に、うえむら社長がどんな話をしていたのかというと……。
・『大鉄人17(ワンセブン)』という特撮番組があった。これは子供向け番組のようだが、実は硬派なSFなのである。「ワンセブン」という名前の由来は、主人公がロボットの胸の数字を見て、「君の名前はワンセブンなんだね!」と言ったから。でも普通は「セブンティーン」と読むよね。
・『ウルトラファイト』というのは、『ウルトラセブン』の視聴率がふるわなかったので、怪獣が戦うシーンだけを集めて作った5分間番組。着ぐるみに入る人をアルバイトで募集していた。
・同じように怪獣とひたすら戦う5分間番組は『レッドマン』がある。かの有名な『行け! ゴッドマン』も同じコンセプトの番組。
・アニメ『けものフレンズ』は最後まで見て評価しよう。
……あれ? PBWの話していない? でもそういう作品がPBWを作るうえで社長の血肉に――「なってたまるか」と即座に突っ込まれました。そうそう、2017年の「何もない日」に、仲間を呼ぶコマンドが「フレンズ召還」となっていたのはけもフレが元ネタと聞けたので、PBWの話はしてますね。
16時頃、もう参加者は増えないだろうと思われたので、少し早めに切り上げて国際通りへ食事に行くことになりました。会場を出るときに入り口の案内板を見ると、「トミーウォカー 沖縄オフ」……長音符が一つ抜けてますね。
国際通りは那覇有数の繁華街で、有名な観光地です。通りに入ると、ガラス管で文字を描いて作ったネオンサインを看板にしているお店がたくさん目に付きました。どことなくアメリカ風の街という気がします。
お店に入り、思い思いのメニューを注文。私はアグーという豚の肉を使った餃子を頼みました。
帰りの飛行機の時間があるので、中座して那覇空港に向かいます。外は雨でした。
保安検査場の通過に時間がかかったときのことを考えて、少し余裕を見て空港まで来ました。お土産にさーたーあんたぎーを買って、保安検査場に向かい、あまり待つこともなく検査をパスしました。これで後は飛行機に乗るだけです。
「ブルーシール」というアイスクリームショップがあり、国際通りでも見かけて興味を持っていたので、ソフトクリームを注文しました。マークのデザインがなんとなくアメリカっぽいと思っていましたが、後で調べたところ「アメリカ生まれの沖縄育ち」なアイスクリームショップだそうです*2。おいしくいただきました。
飛行機は無事に離陸、いよいよ沖縄ともお別れ。島の姿が窓の下に遠ざかっていきます。
帰る頃には沖縄は雨で、灰色の雲に覆われていたのですが、飛行機が雲の上に出ると、思わず目を見張りました。分厚い雲のじゅうたんの上に夕陽が姿を見せ、空がオレンジから紫色へ、きれいなグラデーションを描いているのです。
こればっかりは飛行機ならではの景色で、鉄道には真似できないな、と感じます。
2時間35分のフライトで、定刻どおり成田に到着。今度は来たときと逆の順序で第二ターミナルへ。帰りは京成スカイライナーに乗りました。最高時速160キロで走る区間があり、その間はまるで違う走りのように感じられました。やっぱり電車に乗ると落ち着きます。上野まで41分で到着、沖縄オフの旅が無事に終わりました。
翌日東京オフに参加し、友人知人に沖縄オフへ行ったことを話すと、驚かれました。
どうして沖縄オフに参加したのか、ですか?
事の次第は11年前にさかのぼります。背後が、うえむら社長にこう言いました。
「沖縄でオフ会やりませんか?」
そして今年の1月、ゴールデンウィーク日本縦断イベントの会場に沖縄を追加することが発表……背後があんなことを言うから!
いえ、わかってます。背後の発言のせいではなく、あくまで公募した場所から抽選で選んだだけだというのは。ですが、背後が「言った手前行かなければ」と、張り切ってしまいまして。2ヶ月前から航空券を取り、この日に備えていました。
せっかくの沖縄なのでできればもう一日滞在して観光などを楽しみたいのですが、翌日に東京オフが控えていますので、最初から日帰りする予定でした。沖縄はもう一回行きたいです。今度はよく晴れた日に。
駆け足だったけど、楽しい一日でした。MSとプレイヤーの皆さん、そして素敵な場所を設けてくださったトミーウォーカーさん、ありがとうございました!